懐かしきPurble Place

○1998年に生まれ育ち、物心ついた時には既にインターネットが世の中に普及しており、家にもPCがありました。Windows Vistaのデスクトップでした。

○小学校低学年の頃からPCを触るようになりました。当時は元からインストールされているWindowsのゲームで遊ぶ事が多かったと記憶しております。マインスイーパとか、ソリティアとか、インクボールとか。



○中でも1番好きだったのは、Purble Place(パーブルプレイス)です。Wikipedia先生によると、「子供の記憶力、パターン認識、推理力を養うためのゲーム」だそうです。神経衰弱と、注文通りのケーキを作るものと、人(と言っていいのか分からないちょっと気持ち悪いキャラクター)の見た目を推測するという3つのゲームをする事ができました。

○神経衰弱は学校のようなところでひたすらタイルをめくり絵柄を揃えるというものでした。クリアすると気持ち悪いキャラクターが褒めてくれます。

○ケーキのはライン作業のケーキ工場でひたすら注文通りのケーキを作ります。形や色やトッピングやらを全て指示通りにしないと最後に自動でゴミ箱に捨てられるという容赦ない仕様でした。ケーキの色がやたらカラフルで、ピンクやら黄色やら緑やらこのゲームの住民はこんなん食ってるのか? そりゃあんな見た目になるよなと思わずにはいられなくなったものです。

○キャラクターの見た目を推測するというのは、顔や体のパーツを扱うブティックみたいなところ(もはや研究機関のような気がしますが……)で、目や鼻や口や靴や髪やらを選んで当てるというものでした。難易度によってパーツと色が異なり、1番難しくすると5パーツ×5色=25個から正しい組み合わせを作り上げないといけません。かなり難しかった記憶があります。

○ずっとこのゲームで遊んでいたものです。子供向けとはいえ、難易度を上げればそこそこ難しく、子供でなくなってもそれなりに楽しむ事ができました。


○何年もの間使うとPCは、当然ながら経年劣化するものです。段々と動作が重くなり、立ち上げてからデスクトップ画面が表示されるまで10分以上かかるようになりました。ブラウザを開くとタブが無限に開くようになりました。ネットサーフィン中に急に固まるようになりました。


○買い替えたPCのOSはWindows 8.1。Purble PlaceはVistaか7でのみ、動作するそうです。古いPCはリサイクルに出してしまったので、もう、Purble Placeで遊ぶ事は叶いません。それでも、神経衰弱でタイルをめくる音や、やたらとカラフルなケーキ、ノーヒントでキャラクターの姿を当てられた時の楽しさは、記憶に残っています。

○記憶や感情が思い出に変わるとは、こういう事なのでしょうか。ほんの些細な思い出でも、大事に抱えて生きていきたいものです。